a

基礎パン

今日は基礎パンの話をします。

 

基礎パンとは私が勝手にそう呼んでいるだけで、正しい名前はBASE BREAD(ベースブレッド)といいます。

これはBASE FOODという会社が作ったいわゆる完全栄養食品というやつで、これさえ食べておけば一日に必要な栄養分が補えるという、なんだか怪しく時にはディストピアSFのような趣も漂わせる科学の結晶です。

完全栄養食にもソイレントだとかCOMPとかいろいろな商品が出ていますが、私は今までにそれに手を出したことがありません。なぜならレビューを見ると味が微妙そうであるとか、一食500円と結構高かったりするからです。

そんな中、彗星のように現れた基礎パンですが、こちらは1食390円でかつ、結構おいしいというレビューが見られるのです。

前々から完全食を一度試してみたいと思っていた私は、今こそが好機とばかりにBASE FOOD公式HPにて注文をした…というのが今までの経緯です。

 

味の方はどうだったでしょうか?

レビューは嘘ではないと思いました。少し特徴的な香りと甘みがありますが、パンとして認識する分には十分な質、むしろ持ち味があるので普通のパンより素のままで食べきれる感があります。

もちろん、パンばかりモシャモシャやっていると口が渇いてくるので水分はあった方がよくて、このときカップスープなんかを添えるとなかなか相性がよろしいです。

オムレツも作ってみました。オムレツは美味しいですが基礎パンが若干パンらしくないのであまりマッチしません。

チーズをのせてみました。これは結構いけます。やや甘みが邪魔ですが、チーズの影響が強く味に変化をもたらすにはなかなか良いと思います。

チョコレートも試してみたいです。甘みとカカオの香りで結構風味に変化をつけられると思うので…。

 

そうそう、基礎パンはパッケージ裏の栄養表示を見てみると、各成分が必要な摂取量を上回っているアピールをしていてなかなか面白いのですが、実は炭水化物は一日の必要量を割っているんですね。

 

f:id:necro_nenasi:20191124150726p:plain

栄養成分表

 

話題になった糖質制限を意識してのことかはわかりませんが、普段の食生活を省みると炭水化物摂取量は結構多そうな感じがするので良いかもしれません。

この特徴のおかげかわかりませんが、昼食後に襲ってくるだるさや眠気といったもの(私はこれを胃に血液がとられるとよく表現している)が基礎パン食べた後だと緩和されているような感じがするのですね。

本当だとしたら、一日の時間の有効活用という面においてメリットがあるので要調査です。

 

もう一点いいことがありました。

私は自炊寄り食道楽的な側面と食がめんどくさいという二つの価値観がせめぎあっています。

前者の価値観が優位な時は嬉々として昼食を作って満足しますが、後者が優位になるともう何もしたくありません。

しかし、何もしたくなくても昼食は取らねばという強迫観念があるのです。

それも、中途半端なものではなくある程度しっかり栄養がとれるものを食べねば、という。

ですが、この問題をどうやら基礎パンが解決してくれそうです。

今日の昼食は遅くなったので、基礎パンonチーズとカップスープという朝食みたいな内容で終わらせたのですが、これでも結構満足感があるのです。

どうやら私の場合、食に対する満足感というのは、「美味しいものを食べた」という積極的な満足感と、「栄養補給という義務を終わらせた」という消極的な満足感(苦痛からの解放感という方が近い)の2つが存在していたらしい。

基礎パンは、このうちの後者をねじ伏せます。「完全栄養」という御旗の元に。科学万歳。

 

今まで、「何か食べなきゃいけないがしかし作るのは面倒くさい」と手近にあったパンだけ食べて、「これだけじゃ駄目だけど今更料理するの面倒くさいし腹も微妙に膨れてしまった」というジレンマに陥りそのことで無意味に時間を浪費した日々が何度もありました。

しかし、究極的に基礎パンを食べればよいという選択肢ができたことでこの問題は解決を見そうです。

 

基礎パンは、人にもよりますが、食に対する煩わしさを大きく減らしそうです。

普段から食に対して面倒くさいと思うことがある人には、その心理的圧迫感を減らす助けになってくれるかもしれません。

私の感想に過ぎませんが、単に食に対する所要時間だけでなく、食をどうするかで逡巡する時間も減らしてくれそうなので、事前に思っていたよりも効果が大きいのではと考えています。

(むろん、毎日うまいものを食べたり、食事らしい食事をしたい価値観の人にはこの話は当てはまらないと思いますが)

 

まだ購入してひと月も経ちませんが、雑感でした。